猫がかかりやすい病気10選|予防法と早期発見のサイン

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猫の健康を守る飼い主
愛猫の健康サインを見逃さないために

「うちの子、最近ご飯をあまり食べないけど大丈夫かな…」と心配したことはありませんか?猫ちゃんは不調を隠す習性があるため、飼い主さんが気づいた時にはすでに病気が進行していた、というケースが少なくありません。

猫ちゃんがかかりやすい病気を知っておくことは、早期発見・早期治療への一番の近道です。この記事では、獣医師監修の情報をもとに、猫がかかりやすい病気10選と予防法・早期発見のサインをわかりやすく解説します。

目次

この記事でわかること

  • ✅ 猫がかかりやすい病気トップ10
  • ✅ 各病気の早期発見サイン(症状チェックリスト)
  • ✅ 家庭でできる具体的な予防法
  • ✅ 動物病院に急いで行くべき緊急サイン

猫がかかりやすい病気10選

動物病院で診察を受ける猫
早期発見・早期治療が愛猫の命を守ります

① 慢性腎臓病(CKD)

猫ちゃんの死因ランキング常に上位に入るのが慢性腎臓病です。特に7歳を超えたシニア猫に多く見られます。腎臓の機能が徐々に低下していく病気で、初期はほとんど症状が出ないのが怖いところです。

早期発見のサイン:

  • 水をよく飲むようになった(多飲多尿)
  • 体重が少しずつ減っている
  • 毛並みがパサパサしてきた
  • 食欲が落ちてきた

予防法:水分摂取量を増やすことが重要です。猫のウェットフードおすすめ5選|総合栄養食で水分補給のように、ウェットフードで水分を補う方法が効果的です。年に1回以上の血液検査で早期発見を心がけましょう。

② 下部尿路疾患(FLUTD)

猫ちゃん、特にオス猫に多い病気です。膀胱炎・尿道閉塞・尿石症などをまとめてFLUTDと呼びます。尿道が細いオス猫は尿道閉塞になると数時間で命に関わることもあります。

早期発見のサイン:

  • トイレに頻繁に行くのにおしっこが少ししか出ない
  • トイレのたびに鳴く・苦しそうにしている
  • 血尿が出ている(砂やトイレシートがピンク色〜赤色)
  • お腹を触ると嫌がる

予防法:新鮮な水をいつでも飲めるようにする、ストレスを減らす環境づくりが大切です。トイレを清潔に保つことも予防につながります。猫の自動トイレおすすめ5選を活用して、常に清潔なトイレ環境を整えることも一つの手です。

③ 糖尿病

猫ちゃんの糖尿病は、肥満・高齢・運動不足が主な原因です。インスリンの分泌が不足または効きにくくなり、血糖値が慢性的に高い状態になります。

早期発見のサイン:

  • 異常に水をたくさん飲む
  • おしっこの量が多い
  • 食欲があるのに痩せていく
  • 後ろ足に力が入らない(糖尿病性神経障害)

予防法:適正体重の維持が最大の予防です。避妊・去勢手術後は太りやすくなるため、フードの量に気をつけましょう。定期的に体重を測って記録しておくと変化に気づきやすいです。

④ 甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、10歳以上のシニア猫に多く見られます。代謝が上がりすぎるため、食べても食べても痩せていくのが特徴的です。

早期発見のサイン:

  • 食欲旺盛なのに体重が減っている
  • 活動量が増えて落ち着きがない
  • 嘔吐・下痢が続く
  • 毛並みが荒れてくる

予防法:残念ながら予防が難しい病気です。シニア期(7歳以上)からは半年に1回の定期健診を受けることが早期発見の鍵になります。シニア猫(7歳以上)のフードおすすめ5選のように、年齢に合ったフードへの切り替えもあわせて検討しましょう。

⑤ 猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症)

猫ちゃんの「風邪」と呼ばれる上部気道感染症の総称です。ヘルペスウイルスやカリシウイルスが主な原因で、多頭飼育や保護猫を迎えた際に特に注意が必要です。

早期発見のサイン:

  • くしゃみ・鼻水が続く
  • 目やにが多い・目が開けにくそうにしている
  • 発熱・食欲低下
  • 口内炎(よだれが多い・口を痛そうにしている)

予防法:3種または5種ワクチンの定期接種が有効な予防法です。特に子猫のうちからしっかりワクチンスケジュールを守ることが大切です。

⑥ 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)

感染した猫との接触(グルーミング・喧嘩・母猫から子猫など)で広がるウイルス感染症です。免疫力が低下し、リンパ腫などの腫瘍や貧血を引き起こします

早期発見のサイン:

  • 元気・食欲がない状態が続く
  • 発熱が繰り返される
  • 体重減少・貧血(歯茎が白っぽい)
  • リンパ節の腫れ

予防法:完全室内飼育が最も効果的な予防法です。ワクチン接種(猫白血病ワクチン)も有効です。多頭飼育の場合は新しい猫を迎える前に必ず検査を受けましょう。

⑦ 猫免疫不全ウイルス感染症(FIV・猫エイズ)

主に喧嘩による咬傷で感染します。感染後すぐには症状が出ず、長い潜伏期間(数年〜10年以上)を経て免疫不全状態になります。完全室内飼育の猫は感染リスクが低いです。

早期発見のサイン:

  • 口内炎・歯肉炎が治りにくい
  • 繰り返す感染症(皮膚病・膀胱炎など)
  • 体重が徐々に落ちていく
  • リンパ節の腫れ

予防法:完全室内飼育が最大の予防です。保護猫を迎える際は、まずFIV検査を受けることをおすすめします。

⑧ 肥大型心筋症(HCM)

猫ちゃんに最も多い心臓病です。心臓の筋肉(左心室壁)が厚くなり、血液をうまく送り出せなくなります。メインクーンやラグドールなど特定の品種に遺伝的なリスクがあることがわかっています。

早期発見のサイン:

  • 呼吸が速い・苦しそうにしている
  • 口を開けて呼吸している(緊急サイン)
  • 元気がなくなり、運動を嫌がる
  • 後ろ足が冷たい・麻痺している(動脈血栓塞栓症)

予防法:残念ながら予防が難しい病気です。リスクの高い品種は定期的な心臓エコー検査を受けることを検討してください。突然死につながることもあるため、早期発見が命を左右します。

⑨ 口腔疾患(歯周病・口内炎)

実は3歳以上の猫の約8割に何らかの歯周病があると言われています。口の中の炎症は全身の健康にも影響します。痛みで食欲が落ち、体重減少につながることも少なくありません。

早期発見のサイン:

  • 口臭がきつくなった
  • よだれが増えた・よだれに血が混じる
  • ご飯を食べるのに時間がかかる・片側でしか噛まない
  • 口元を触られるのを嫌がる

予防法:毎日の歯磨きが最も効果的な予防法です。猫用歯ブラシと猫専用歯磨きペーストを使って、子猫のうちから歯磨きに慣れさせましょう。難しい場合はデンタルケアおやつや歯磨きシートも活用できます。

⑩ リンパ腫(悪性リンパ腫)

猫ちゃんで最も多いがんの一つです。リンパ球ががん化する病気で、消化器型・縦隔型・多中心型などがあります。高齢猫に多いですが、若い猫でも発症することがあります

早期発見のサイン:

  • 食欲低下・体重減少が続く
  • 慢性的な嘔吐・下痢
  • お腹が膨らんでいる(腹水)
  • 元気がなく、ぐったりしている

予防法:FeLV(猫白血病ウイルス)への感染がリスクを高めるため、FeLVワクチンの接種と完全室内飼育が予防につながります。年1〜2回の定期健診で早期発見に努めましょう。

猫の健康的なフードと水
適切な食事・水分管理が多くの病気予防の基本です

病気を予防するために飼い主がすべきこと

1. 定期健診を必ず受ける

猫ちゃんは病気を隠す動物です。元気に見えても年に1回(シニア猫は年2回)の健康診断を受けることで、血液検査・尿検査・触診などから早期に異変を発見できます。

2. ワクチン接種スケジュールを守る

猫風邪・猫白血病・猫パルボウイルスなど、ワクチンで予防できる病気は確実に接種しましょう。生後2ヶ月頃から接種を始め、その後は年1回の追加接種が推奨されています。

3. 適切な体重管理と食事管理

肥満は糖尿病・関節疾患・心臓病などのリスクを高めます。うちの子の適正体重を把握し、月1回は体重を測る習慣をつけましょう。年齢に合ったフードを選ぶことも重要です。

4. ストレスのない環境づくり

ストレスは免疫力を低下させ、膀胱炎や皮膚疾患の引き金になります。猫ちゃんが安心して過ごせる隠れ場所、高い場所へのアクセス、適度な刺激(おもちゃ・窓からの外の景色)を用意してあげましょう。

5. ペット保険への加入を検討する

猫ちゃんの治療費は思った以上にかかります。慢性腎臓病の治療は月1〜3万円、がんの手術は30〜50万円になることも。「まだ若いから大丈夫」と思わず、早めの加入がおすすめです。詳しくは猫のペット保険の選び方|補償内容・免責・待機期間を解説をご覧ください。

すぐに動物病院へ!緊急サインまとめ

具合が悪そうな猫
これらのサインが出たらすぐ動物病院へ

以下のサインが見られた場合は、24時間以内・できれば今すぐ動物病院に連れて行ってください。

緊急度 症状 疑われる病気
🆘 超緊急 口を開けて呼吸している 心不全・胸水・気道閉塞
🆘 超緊急 おしっこが12時間以上出ていない 尿道閉塞(命に関わる)
🆘 超緊急 後ろ足が突然動かなくなった 動脈血栓塞栓症
⚠️ 急ぎ 24時間以上何も食べていない 様々な重篤疾患
⚠️ 急ぎ 血が混じった嘔吐・下痢 消化器疾患・腫瘍など
⚠️ 急ぎ けいれんを起こした 脳疾患・中毒など

よくある質問(FAQ)

Q. 猫の健康診断はいつから、どのくらいの頻度で受ければいい?

成猫(1〜6歳)は年に1回の健康診断が目安です。シニア猫(7歳以上)は年に2回が推奨されています。若いうちから健診を受けておくと「うちの子の正常値」がわかり、異変に気づきやすくなります。初めての健診は生後2〜3ヶ月のワクチン接種と同時に受けるのがスムーズです。

Q. 室内飼いの猫でもワクチンは必要?

はい、室内飼いの猫にもワクチン接種は必要です。飼い主さんが外から病原体を持ち込む可能性がありますし、窓から外の猫と接触することも。また、脱走した際のリスクも考えられます。コアワクチン(3種混合)は室内飼いでも接種を、ノンコアワクチン(猫白血病など)は獣医師と相談して判断しましょう。

Q. 猫が吐くのは普通のこと?どこから病気のサイン?

猫ちゃんが毛玉を吐いたり、食後すぐに吐くことは珍しくありません。ただし、以下の場合は受診をおすすめします。週に2回以上吐く・血が混じっている・元気や食欲がない・体重が落ちている・吐物に異物が混じっている。特に「吐こうとしているのに何も出ない」(空嘔吐)は腸閉塞や胃捻転の可能性があり、緊急サインです。

まとめ:愛猫の健康を守るために今日からできること

猫ちゃんがかかりやすい病気10選と予防法・早期発見のサインをご紹介しました。大切なのは「変化に気づく」ことです。毎日触れ合いながら、体重・食欲・トイレの状態・毛並みをチェックする習慣をつけてください。

早期発見・早期治療が、うちの子の寿命と生活の質(QOL)を大きく左右します。定期健診とペット保険への加入で、万が一の時にも慌てず対処できる備えをしておくことが、愛猫への最大のプレゼントになります。

「備えあれば憂いなし」——猫ちゃんとの毎日をより長く、より幸せに過ごすために、今日から一つずつ取り組んでみてくださいね。

※価格は執筆時点の参考価格です。最新価格は各販売サイトでご確認ください。

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